ファスティングはダイエットにいい?甲賀市のジムが効果と注意点を解説

ファスティングで体重が減っても、すべてが体脂肪とは限りません。甲賀市・水口のAnchor Life Fitness貴生川店が、最新研究と公的情報をもとに、筋肉量への影響やドリンクの宣伝を確かめる視点、無理なく続ける食事と運動の基本を解説します。

雑穀ごはん、焼き鮭、野菜、豆腐のみそ汁をそろえたバランスのよい食事
甲賀市・水口|食事とダイエットの基礎

体重が落ちたとき、
減った中身も見ていますか?

ファスティングの効果を、研究とトレーナーの視点から整理します。

「ファスティングはダイエットにいいですか?」「始めようか迷っているのですが、どう思いますか?」。Anchor Life Fitness貴生川店でも、会員様からこうした相談をいただきます。

短期間で体重が減ると、うまくいったと感じるかもしれません。しかし、体重が減ることと、体脂肪が減って健康的な体になることは、同じではありません。

当店では、ダイエットのためのファスティングをお勧めしていません。甲賀市・水口で健康的に体を整えたい方へ、その理由と、先に取り組んでほしい食事・運動の基本をお伝えします。

先に、この記事の結論
  1. 短期間の体重変化には、水分や体内に蓄えた糖の変化も含まれます。
  2. 断続的な断食が、通常の食事改善より大きく痩せる方法だとは言い切れません。
  3. 当店が大切にするのは、筋肉を保つ食事と運動を、無理なく続けることです。

ファスティングとは?方法の違いを知りましょう

ファスティングは、食事を取らない時間や期間を設ける方法の総称です。ただし、同じ言葉でも中身はさまざまです。

同じ「ファスティング」でも、方法は異なります
呼び方・方法どこを制限する?
時間を区切る方法1日の食事を取る時間帯を限定します。研究では「時間制限食」と呼ばれます。
隔日・週の一部を制限1日おき、または週の一部の日に、食事量を大きく減らします。条件は研究ごとに異なります。
数日間のドリンク中心普段の食事を専用ドリンクなどに置き換えます。商品・栄養・期間による違いがあります。

研究で扱われる「断続的断食」と、販売されているドリンクを使うプログラムは、条件が一致するとは限りません。ある断食法の研究結果だけで、別の方法や特定商品の効果まで証明されたことにはならないのです。[1]

ファスティングで減った体重は、全部が脂肪ではありません

体重計が測っているのは、脂肪だけではありません。筋肉や臓器、水分、食べ物などを含めた体全体の重さです。

体には、糖を一時的に蓄える「グリコーゲン」という仕組みがあります。肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンは、水分と一緒に存在しています。食事、とくに糖質の摂取が減ると、この蓄えや水分量が変わり、初期の体重減少に影響します。[2]

体重の数字からは、中身まで分かりません
体重計が測るのは、体全体の重さ
体脂肪

ダイエットで
変化を見たい部分

脂肪以外の組織・成分

筋肉・臓器・骨・水分など

筋肉にも水分が含まれます

さらに、胃腸の中の食べ物などでも体重は変わります。

仕組みを整理した図です。面積は割合を示していません。水分と筋肉を別々に足し合わせた内訳ではありません。

食事を戻して体重が増えても、その増加がすべて脂肪とは限りません。グリコーゲンや水分が戻ることも関わります。「減った分は全部脂肪」「戻った分も全部脂肪」と考えず、数週間の傾向やウエスト、体力も一緒に見ていきましょう。

筋肉を保つ視点も忘れずに

食事による減量では、脂肪以外の組織も減ることがあります。とくに、食事量を大きく減らしてたんぱく質が不足し、筋肉を使う機会も少なくなる方法には注意が必要です。すべてのファスティングで同じように筋肉が減るわけではなく、方法や期間、食事・運動の条件で変わります。

2025年に発表された25件のランダム化比較試験のレビューでは、食事制限に筋トレを組み合わせることで、食事制限だけの場合に比べて除脂肪量の減少を抑え、脂肪の減少を後押しする結果が示されました。除脂肪量とは、筋肉や水分など、体脂肪以外の重さを指します。[3]

「除脂肪量」=「筋肉量」ではありません

除脂肪量には筋肉だけでなく、水分・骨・臓器なども含まれます。「除脂肪量が1kg減った」という結果を「筋肉が1kg減った」と読み替えることはできません。

食事改善に筋トレを加える意味

2025年の25試験レビュー|食事制限のみと比較 [3]

体重の減少量明確な差は確認されず
除脂肪量の減少筋トレ追加で抑えられた
体脂肪の減少筋トレ追加で大きかった

研究全体の結果を言葉で整理した図です。数値や効果の大きさを示すグラフではありません。体重だけで評価すると、体組成の違いを見落とします。

研究では、通常の食事改善と比べてどうなのでしょうか

「断食にはまったく効果がない」と言い切るのも正確ではありません。食べる量が減ることで、体重が減る人はいます。大切なのは、ほかの減量方法より優れているのかという比較です。

食事の時間も制限すると、もっと痩せる?

2022年のLiuらの試験では、中国の肥満の成人139人を、毎日の食事量を制限する群と、同じ目標の食事量制限に「8〜16時だけ食べる」条件も加える群に無作為に分け、12か月追跡しました。専用ドリンクを使った数日間の断食の研究ではありません。[9]

12か月後の体重減少を比べると

両群とも毎日の食事量を制限|Liu et al., 2022

12か月後の体重減少。食事量の制限のみ6.3kg、時間制限も加えた群8.0kg。中国の肥満成人139人を無作為に割り付けた試験。両群とも食事量を制限。追加条件は8時から16時の食事。黒線は95%信頼区間で、食事量のみ4.7から7.8kg、時間制限追加6.4から9.6kg。群間差の検定P=0.11で、統計学的な差は確認されなかった。 image/svg+xml Matplotlib v3.11.2, https://matplotlib.org/ 食事量のみ 食事量+時間 0 2 4 6 8 10 体重の減少量(kg) 6.3 kg 8.0 kg

食事量のみ:時間帯を限定しない(70人)

食事量+時間:8〜16時に食事(69人)

棒は平均の減少量、黒い線は平均の推定の不確かさを表す95%信頼区間です。個人差の範囲ではありません。無作為化139人、12か月の追跡完了118人。[9]

この試験では、時間制限を加えた群の優位性は確認されませんでした。

群間差の検定はP=0.11。「効果が完全に同じ」と証明された意味でもありません。

グラフの数値・研究条件を見る
  • 食事量のみ:平均6.3kg減、95%信頼区間4.7〜7.8kg。
  • 時間制限も追加:平均8.0kg減、95%信頼区間6.4〜9.6kg。
  • 論文の解析による体重変化の群間差:−1.8kg、95%信頼区間−4.0〜0.4kg。丸められた棒の数値を単純に引いた値とは異なります。
  • 1つの研究の平均値です。読者ご自身の減量幅を予測する数値ではありません。
2026年のCochraneレビュー

過体重・肥満の成人を対象にした22件の研究、計1,995人の結果を整理したレビューでは、断続的断食は、通常の食事指導と比べて減量効果にほとんど、またはまったく差がない可能性があるとされました。対象研究の追跡は最長12か月で、それ以上の長期的な効果には不確かさが残ります。[1]

一方、2025年のBMJの解析では、99件の試験を比較し、隔日断食で通常の継続的なエネルギー制限より平均1.29kg大きい減量が示されました。ただし差は小さく、方法や研究期間によって結果が異なります。「どんなファスティングでも、普通の食事改善より大きく痩せる」とは受け取れません。[4]

研究をまとめると、ここまで言えます
根拠結果の読み方
2026年
Cochrane
22研究・1,995人
通常の食事指導に対し、減量効果はほとんど、またはまったく差がない可能性。追跡は最長12か月で、それ以上は不確かです。[1]
2025年
BMJ
99試験・6,582人
隔日断食は継続的なエネルギー制限より平均1.29kg大きい減量。ただし小さな差で、24週以上の研究では断続的断食の明確な優位性は示されませんでした。[4]

レビューごとに対象研究や比較条件が異なります。「必ず同じ」「必ず断食のほうが優れる」と一律には言えません。当店では、必要な栄養を取り、筋肉や日常の活動を保ちながら続けられる方法を優先しています。

ドリンクや「デトックス」の広告は、何を確かめる?

「ドリンクを飲んで痩せた」だけで分かることは?
ドリンクに置き換え、体重が減った
考えられる説明 A食事量・摂取エネルギーが減った影響
確かめる必要がある説明 Bその商品に固有の減量効果
その結果だけでは、AとBを区別できません。

効果を見極めるための考え方を示した図です。商品固有の効果を確かめるには、条件をそろえた比較が必要です。

米国の公的機関NCCIHは、いわゆるデトックス食による体重管理や「毒素の排出」を支持する説得力のある研究はなく、長期的な効果も十分に調べられていないと説明しています。[5]

広告の言葉を、確認できる情報に置き換える
気になる言葉買う前に確かめたいこと
「○日で○kg」体重と体脂肪のどちらですか? 測定条件や、終了後の経過も示されていますか?
「デトックス」何を「毒素」と呼び、何を測りましたか? その商品自体で確かめた研究がありますか?
「専用ドリンクだから安心」1回分の表示だけでなく、1日全体のエネルギー・たんぱく質・食品の組み合わせを確認しましょう。

商品が販売されていることと、その効果が科学的に確かめられていることは、別々に確認する必要があります。「短期間で何kg」という数字だけで判断せず、仕組みと根拠を確かめてください。

また、ドリンクだけで食事を置き換える場合は、1日全体で必要なエネルギーやたんぱく質などを取れるのかも確認が必要です。成分は商品によって異なり、「専用品だから栄養は十分」とは限りません。

糖尿病の治療中・服薬中の方、妊娠・授乳中の方、摂食障害の経験がある方などは、自己判断で断食や大幅な食事制限を始めず、医師に相談してください。断食では低血糖や脱水などが問題になる場合があります。[5][8]

ダイエットで先に整えたい、食事と運動の3つの基本

1.普段の食事で、組み合わせと量を整える

まずは、ごはんなどの主食、魚・肉・卵・大豆製品などの主菜、野菜などの副菜がそろっているかを見てみましょう。牛乳・乳製品や果物も含めて、食事全体のバランスを考えます。これは、厚生労働省と農林水産省の「食事バランスガイド」で示されている考え方です。[6]

いつもの食事で、まず確認したい5つの区分
区分食品・料理の例
主食ごはん・パン・麺など。活動に使うエネルギー源を、量も含めて見直します。
主菜魚・肉・卵・大豆製品など。たんぱく質を取る機会を確保します。
副菜野菜・きのこ・海藻などを使った料理。食材の種類を増やすきっかけに。
牛乳・乳製品牛乳・ヨーグルトなど。1日全体の食事の中で考えます。
果物みかん・りんごなど。量を決めて取り入れます。

食事バランスガイドの区分をもとに、当店が食事を見直す際の例として整理しました。必要な量は年齢・活動量・体の状態などによって変わります。[6]

バランスがよくても、食べる量が多ければ減量につながるとは限りません。甘い飲み物や間食の量、食事の大盛りなど、普段の習慣から無理なく調整できるところを探しましょう。「来月も続けられそうか」が、見直すときの一つの基準です。

2.筋肉を使う運動を組み合わせる

筋肉を保ちながら体を整えるために、食事改善と筋トレを組み合わせましょう。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人・高齢者に筋トレを週2〜3日行うことを推奨しています。[7]

いきなり長時間頑張る必要はありません。体力に合わせて取り組み、日常でも歩く機会を増やしていきましょう。運動の頻度で迷う方は、ジムは週何回・何分がいい?通い方の目安も参考にしてください。

3.短期の体重だけで評価しない

同じような条件で測った体重の傾向に加えて、ウエスト、動きやすさ、トレーニングで扱える重さなども見ていきます。体重が大きく変わらない時期も、生活習慣が整っているかを振り返りましょう。

今日からは、この順に一つずつ
  1. 01
    食事を一つ見直す

    例:甘い飲み物の回数を減らす

  2. 02
    筋肉を使う習慣をつくる

    体力に合わせて。筋トレは週2〜3日が国の推奨目安 [7]

  3. 03
    続けやすさと体の変化を確認

    数週間の体重傾向・ウエスト・動きやすさを一緒に見る

当店の方針に基づく進め方の例です。急にすべて変えず、続けられる行動から始めましょう。

「数日だけ我慢する」より、日常の中に取り入れられる行動を一つずつ増やす。続け方を詳しく知りたい方には、甲賀市・水口で40代から始めるダイエットと運動習慣でもご紹介しています。

トレーナーに聞きました|当店がファスティングを勧めない理由

Anchor Life Fitness貴生川店オーナー・大島逸生の回答から抜粋し、研究に基づく補足を添えました。引用部分は本人の言葉です。

Q1.会員様から、どんな相談がありますか?

会員がファスティングをしていて、ファスティングはダイエットにいいかどうか聞いてくる。

実践中の方に加えて、これから始めるか迷ってアドバイスを求める方からも相談を受けています。

研究を見る視点:断続的断食と通常の食事指導の比較は、2026年のCochraneレビューで整理されています。[1]

Q2.当店では、なぜ勧めていないのですか?

筋肉量が落ちるとかいった問題の観点からも警告を鳴らしていきたい。

当店は、公的な食事バランスの考え方と、筋肉を保って続けることを重視し、ダイエット目的のファスティングを勧めない方針です。これは当店の判断です。公的機関が、すべての断食法を一律に禁止しているという意味ではありません。

関連する根拠:食事バランスガイドは多様な食品の組み合わせを示しています。食事制限に筋トレを加える意義も研究されています。[6][3]

Q3.ダイエット中の食事では、まず何を伝えますか?

継続的に行える無理のない方法

生活習慣を整えて少しずつダイエットする

大島が食事の相談で大切にしている考え方です。極端な制限より、日々の食事と運動を少しずつ整える方針につながっています。

研究を見る視点:Cochraneレビューでも、方法を選ぶ際の実行しやすさや持続可能性に触れています。[1]

Q4.この記事で、いちばん伝えたいことは何ですか?

まずは基礎的なところを伝えていきたい。

大島が伝えたいのは、宣伝の印象に流されず、根拠と体への影響を見て選んでほしいということです。商品の販売目的を一律に決めつけるのではなく、「その商品だから痩せたのか」「食事量が減った影響なのか」「終了後も続けられるか」を確かめましょう。

公的情報の確認先:NCCIHは、デトックス商品の宣伝と研究の実態を整理しています。[5]

まとめ|筋肉を保ち、続けられるダイエットを

ファスティングで体重が減ることはあります。ただし、その数字には水分などの変化も含まれ、通常の食事改善より優れた方法と一律には言えません。

当店がお勧めするのは、食事の組み合わせと量を整え、筋トレや日々の活動を続けること。短期の数字だけを追わず、体力や筋肉も大切にしながら進めていきましょう。

Anchor Life Fitness貴生川店は「30分の運動で30年の健康を」をコンセプトに、運動初心者の方をサポートしています。テクノジムのマシンを使い、初回は基本的な使い方、2回目は日程を合わせてシートの調整やフォームまで確認します。スタッフ対応時間には、運動や日常の食事についてもご相談いただけます。

甲賀市・水口・貴生川で、無理なく運動を始めたい方は、無料体験からお試しください。

参考文献・公的情報

  1. Garegnani LI, et al. (2026). Intermittent fasting for adults with overweight or obesity. Cochrane Database of Systematic Reviews, CD015610. Cochraneの研究概要(DOI: 10.1002/14651858.CD015610.pub2)
  2. Endotext. Dietary Treatment of Obesity. NCBI Bookshelf. 食事制限とグリコーゲン・水分の変化
  3. Binmahfoz A, et al. (2025). 食事による減量への筋トレ追加と体組成の変化:システマティックレビュー・メタ解析。BMJ Open Sport & Exercise Medicine, 11:e002363. 論文本文(DOI: 10.1136/bmjsem-2024-002363)
  4. Semnani-Azad Z, et al. (2025). 断続的断食と通常のエネルギー制限の比較:ランダム化比較試験のネットワークメタ解析。BMJ, 389:e082007. PubMedの論文概要(DOI: 10.1136/bmj-2024-082007)
  5. NCCIH (2025年3月更新). “Detoxes” and “Cleanses”: What You Need To Know
  6. 厚生労働省・農林水産省「食事バランスガイド」。料理区分と適量の考え方
  7. 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」。「筋力トレーニングについて」を参照
  8. NIH News in Health (2019). To Fast or Not to Fast;NIDDK (2024). What Can You Tell Your Patients About Intermittent Fasting and Type 2 Diabetes?
  9. Liu D, et al. (2022). Calorie Restriction with or without Time-Restricted Eating in Weight Loss. New England Journal of Medicine, 386:1495–1504. 原著論文・表2(DOI: 10.1056/NEJMoa2114833)。本文グラフは掲載数値から独自に作図。

初稿・トレーナー取材:2026年10月19日。図表・主要出典の再確認:2026年10月20日。研究結果は対象者・方法・期間によって異なります。

続けられる食事と運動から。

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